引越しでタンスやソファーやマットレスを吊り上げる
1万人の荷物を運んだ経験から...
このページはサイトの運営者個人の30年間の作業経験をもとに書いています。実践は自己責任でお願いします。
2階へ荷物を搬入したいのに階段を通せない時はベランダから吊り上げることを試みます。引越し業者によって吊り場の作業能力に差がありますが、ここではクレーン車やユニック車などの機械を使わないで人が2人で吊り上げる作業について説明します。例えば2人掛けソファーやマットレス、小さいタンスなどを人の手で吊って搬入することは条件さえ整っていればそれほど難しくありません。
人の手で吊り上げができる条件
体重を超える荷物の吊り上げは危険
作業者の体重を超えるほどの荷物は無理に上げようとすると引かれて落下し大ケガをする危険があります。経験上では人が2名で安全に吊り上げができるのは40~50kgまでが限度だと思っています。
ベランダから地面までまっすぐにベルトをたらせることが条件
天気がいい時、下の条件がそろっていれば、あとは人手だけあれば吊り上げができます。
- 搬入に十分な広さの窓がある
- 悪天候ではない
- 直下に自転車置場やカーポートがない
- 引き上げの途中に瓦や雨どいや看板等の出っ張りがない
- 下に駐車中の車がない
- 真下に花壇や植え込みがない
2人で吊上げ、1人は下で補助
風が強い時は吊った荷物が大きく揺れることがあります。揺れて外壁やサッシを損傷しない様に下でバランスをとる人が一人必要です。荷物にくくったベルトを外壁と逆方向に軽く引っ張って補助をする簡単な作業です。荷物の真下に入らないようにお客様にお願いしお手伝いをいただくことが多いです。
吊上げの時、引越し業者は荷物に対して強度が十分なベルトを使います。また荷物や手すりの養生、結び目の場所、サッシの取外し、どの方向に荷物を向けて吊り上げるかなどは、ある程度の経験がないとわからないと思います。しかし、なれた作業員が一人いれば吊り場の作業はそれほどむずかしいことではありません。